ITプログラミングが強い理由と進路の選び方
本当に自分に合う?

ヒロキくんは、高校3年生。
進路希望調査の紙を前にして、ペンが止まっていた。
「みんな大学って書いてるし、とりあえず大学でいいか…。」
でも、なんかモヤモヤする。
「俺、なんで大学行くんだっけ?」
この記事は、そのモヤモヤを持っているあなたに向けて書いた。
結論から言う。
「なんとなく大学」は、実は選択肢の中でいちばんリスクが高い。
そして今の時代、ITプログラミングのスキルを持っている人間が 就職でも年収でも、驚くほど「強い」のには明確な理由がある。
最後まで読めば、「なんとなく」から卒業できる。
なんとなく大学は、実は一番リスクが高い選択かもしれない
みんな行くから大学──その選択、理由を言えますか?
ヒロキくんのクラスには、もう志望校を決めた子がいる。
でも、よく聞いてみると、
- 「親が大学に行けって言ってる」
- 「友達が行くから自分も」
- 「なんとなく大学かなって感じ」
こういう子、実はめちゃくちゃ多い。
問題は、「目的なき大学生活」がどうなるか、だ。
就活の面接官がいちばん困るのは、「大学で何をしたか話してください」と聞いたとき、 「特に何も…」と答える学生らしい。
4年間、何百万円も使って、「特になし」。
これが「なんとなく大学」の末路になる可能性がある。
大学が悪いんじゃない。 「目的があるかどうか」、ただそれだけが問題だ。
4年間・400万円・そのコストを何に使うか考えたことはあるか

ちょっとリアルな話をする。
進路によって、かかるお金と時間は大きく違う。 比較してみると、こうなる。
| 比較項目 | 私立大学(4年制) | IT専門学校(2年制) |
|---|---|---|
| 学費の目安 | 約400万円前後(入学金含む) | 約160〜200万円 |
| 卒業までの期間 | 4年間 | 2年間 |
| 奨学金(貸与型・月5万円の場合) | 借入総額 約240万円、返済20年超 | 借入総額 約120万円 |
| 就職開始のタイミング | 4年後 | 2年後 |
「どっちが得か」を言いたいわけじゃない。
大切なのは、
「そのお金と時間を、自分の目的のために使えているか」
それだけだ。
「なんとなく」で使うには、時間もお金も、もったいなすぎる。
ITプログラミングが今これほど強い理由──データで見るリアル
2030年に79万人不足──IT人材が足りない時代に生きる意味
少し数字の話をしよう。
経済産業省の調査によると、2030年にはITエンジニアが最大約79万人不足すると予測されている。 (出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」)
79万人って、どれくらい多いか。
甲子園球場の収容人数が約4万7千人。 それが16個分以上、まるごと「人が足りない」状態になる計算だ。
しかも、厚生労働省のデータ(2025年11月)では、 IT・情報通信技術者の有効求人倍率は1.43倍。 全職種平均の1.12倍を大きく上回っている。 (出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」)
つまり、ITスキルを持っている人間は、 1人に対して1.43社が「来てほしい」と待っている状態だ。
これが「ITプログラミングが強い理由」の土台にある。
平均年収500〜750万円──スキルで収入が変わる仕事の仕組み
厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和4年版)」によると、 システムエンジニアの平均年収は515.9万円。
全職種の平均462.6万円より、約50万円も高い。
さらにスキルが上がると、 ITコンサルタントで平均750万円超という職種も出てくる。 (出典:パーソルキャリア「スキル年収マップ IT・エンジニア職編(2024年度)」)
他の職種と何が違うかというと、
「年齢じゃなくて、できることで評価される」
というところ。
たとえば銀行員や公務員は、年齢・勤続年数で給料が上がるのが基本。 でもITエンジニアは、20代でも「この人は使える」と判断されれば 30代並みの給料をもらえることがある。
ヒロキくんが2年間、専門学校でしっかりスキルを身につけて就職した場合、 同い年の大学1年生がまだ授業を受けているころに、 すでに社会人2年目として実務経験を積んでいる。
このスタートの差が、10年後の年収に大きく影響してくる。
IT=理系・天才の仕事という誤解を解く
「でも俺、理系じゃないし、パソコンも苦手だし…。」
ヒロキくん、それ、全部思い込みだ。
ITエンジニアとして働く人に実際に大切なのは、次の3つと言われている。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- 続ける力(継続力)
(参考:レバテック「高校生向けITエンジニア進路ガイド」)
数学が得意な人しかなれない仕事じゃない。
スマホを毎日使っている。LINEで友達にわかりやすく状況を説明できる。 ゲームで詰まったとき、攻略法を考える。
それ、全部ITエンジニアに必要な「思考回路」と同じなんだ。
好きじゃなくていい。ITプログラミングが向いている人の本当の条件
好きより「続けられるか」「成長を感じられるか」が大事

「プログラミングが好きじゃないと向いていない?」
そんなことはない。
仕事って、最初から好きな人のほうが少ない。
大切なのは、
「ちょっとできるようになった」という感覚が気持ちいいと思えるか。 「なんでこうなるんだろう」と少しでも気になるか。
それだけで十分だ。
「好き」は後からついてくる。 まず「できる」になることの方が、仕事では大事なんだ。
コツコツ型・真面目・諦めない──実はそれが最強の適性
ヒロキくん、テストの点数が低くても、部活を最後まで続けた経験はないか。
バイトで、最初は全然できなかったのに、3ヶ月後には一人前になった経験は?
それ、全部ITに活かせる。
IT業界で活躍しているのは、「天才」じゃなくて「続けた人」が多い。
最初は誰もわからない。 プログラムを書いても動かない。エラーだらけ。
でも、そこで「もう一回やってみよう」と思える人間が、 気づいたら「できる人」になっている。
偏差値は関係ない。 必要なのは、諦めない気持ちと、コツコツ積み上げる習慣だけだ。
世界が証明した──小国エストニアが7歳からITを教える本当の理由
ちょっと世界の話をしよう。
エストニアという国を知っているか。
人口わずか132万人。 青森県とほぼ同じ人口の、ヨーロッパの小さな小さな国だ。
この国には石油もない。広い農地もない。 ほぼ何も資源がない。
でもこの国は今、世界から「IT先進国」として注目されている。
スマホのビデオ通話でおなじみ「Skype」を生んだのも、このエストニアだ。
なんでそんなことができたのか。
1990年代から国をあげてITに投資し、 2012年から小学1年生(7歳)にプログラミングを教え始めたからだ。 (出典:STEAM JAPAN「エストニア 小国の教育とデジタル活用」)
そして今や、国民の99%の公共サービスがオンラインで完結し、 44%の国民がインターネット投票で選挙に参加している。
エストニアの前大統領はこう語っている。
「7歳で外国語の文法を学ぶなら、 プログラミングのルールを学ぶのと何が違うのか?」
世界はすでに「プログラミングは特別な人のもの」ではなく、 「誰もが持つべき武器」だと決断している。
あなたが「自分には無理かな」と思っているそのスキルを、 世界では7歳の子どもたちが学んでいる。
大学でITと専門でIT──自分に合う学び方はどちらか
大学のITと専門学校のITは、学ぶ中身が根本から違う
「IT系の大学」と「IT系の専門学校」は、 同じITでも、学ぶ内容がまったく別物だ。
| 比較項目 | 大学(情報系学部) | IT専門学校(2年制) |
|---|---|---|
| 学びのスタイル | 理論・研究・幅広い教養が中心 | 実務・制作・即戦力が中心 |
| 期間 | 4年間 | 2年間 |
| 向いている人 | 研究者・大企業開発部門を目指す人 | 早くスキルを身につけてIT企業で働きたい人 |
| 卒業後のスタート | 就活後に実務スタート | 卒業後すぐに現場デビュー |
どちらが優れているかではなく、 「自分の目標に合っているか」で選ぶものだ。
2年早く社会に出ることの意味──経験値は金で買えない
ここ、すごく大事なことを言う。
ITは「経験値が年収に直結する」仕事だ。
専門学校卒でIT企業に就職した場合、 同い年の大学生がまだ2年生のとき、 自分はすでに「社会人2年目の実務経験者」になっている。
IT業界では、スキルと経験が評価の基準だから、 「2年の実務経験あり」という事実は採用市場で圧倒的な強みになる。
ゲームで例えるなら、こんなイメージだ。
- 大学ルート → レベル上げをゆっくりやるモード
- 専門学校ルート → 最初から実戦に出て一気にレベルを上げるモード
どちらが正解かは、自分のプレイスタイル次第。
ただ「早くできる人間になりたい」「手に職をつけて稼ぎたい」なら、 2年のアドバンテージは思っているより、ずっと大きい。
なんとなくではなく、理由のある選択をするために今日できること
まず「自分はどう生きたいか」だけを考えてみる
大学か専門か、を決める前に、 一つだけ自分に問いかけてみてほしい。
「俺は早く働きたいか、それともじっくり学びたいか?」
「手に職をつけて稼ぎたいか、それとも幅広く学びたいか?」
答えが出なくていい。
「なんとなく」が「問い」に変わるだけで、 進路選択は全然違うものになってくる。
ヒロキくんも、最初は答えが出なかった。
でも「なぜ大学に行くのか、言えない自分」に気づいた瞬間、 初めて本気で自分の進路を考え始めた。
それが、最初の一歩だ。
ちょっとだけ触ってみるがすべてを変える
ITプログラミングが自分に向いているか、 実は1日体験するだけでかなりわかる。
「難しそう」は、やる前のイメージ。
実際に触ってみたら、 「あ、なんかおもしろいかも」と感じる人が思っているより多い。
大阪ITプログラミング&会計専門学校天王寺校では、 初心者向けの体験授業やオープンキャンパスを開催している。
「ITって自分に合うのかな」と気になっているなら、 まず1回、その感覚を確かめに来てほしい。
「やってみてダメなら別の道を探す」
それで全然いい。
「やらずに諦める」より、100倍マシだから。
ヒロキくんは最終的に、進路希望調査の紙に書いた。
「IT専門学校を、ちゃんと調べてみる。」
それで十分だった。
「なんとなく大学」じゃなく、 「自分で考えて選んだ進路」への、最初の一歩。
あなたも、踏み出してみてほしい。