電卓すら遅かった私でも。。。
クラスで頼られる存在になるまで
数字が苦手でも、繰り返せば必ず変われる。 これが、この記事で一番伝えたいことだ。
「自分には向いていないんじゃないか」と感じている人ほど、 ぜひ最後まで読んでほしい。

数字が大の苦手だった私が、なぜ簿記を選んだのか
電卓の速さでクラス最下位だったあの頃
入学してすぐの授業で、隣の席の子の電卓を叩く音が耳に入ってきた。 パパパッ、と軽快な音。
自分のはというと、一桁ずつ確認しながら……ポチポチ。
スピードだけじゃない。 答えを出すまでの時間も、手の動きも、全部が周りより遅かった。
「あ、私ここにいていいのかな」と思ったのを、今でも覚えている。
テストの点も最初は正直ひどかった。 仕訳の意味もよくわからないまま書いた答えは、ほぼ全滅。
それでも辞めなかった。 先生にこう言われたからだ。
「簿記は才能じゃなくて、慣れや。続けた人が強くなる。」
それでも「簿記が強い理由」を信じてみようと思った
最初はその言葉が「励ましの言葉」にしか聞こえなかった。
でも、日商簿記検定は年間約55万人が受験する日本最大規模の資格試験だと知って、 少し見方が変わった。 (出典:スタディング「簿記資格取得のメリットとは?」)
「これだけの人が挑戦している資格を、自分だけが無理なわけがない」。 そう思えたのが、続けるための小さな支えになった。
「才能のある人がするもの」ではなく、「繰り返した人が強くなるもの」。 その考え方が、じわじわと自分の中に染み込んでいった。
繰り返し学習が「頼られる力」に変わる理由

「同じ問題を何度もやる」ことの本当の意味
「また同じ問題か……」と思ったことが何度もある。 でも、繰り返しの意味は「暗記」じゃない。
「体感」に変えることだ。
たとえば格闘ゲームで考えてみよう。 コンボ技のボタン操作は、最初は頭で覚えても指が全然動かない。 でも何百回と繰り返すうちに、考えなくても指が勝手に動くようになる。
簿記の仕訳も、まったく同じだ。
最初は「借方・貸方ってどっちだっけ」と毎回考える。 でも繰り返すうちに、問題を見た瞬間に「あ、これは左だな」と体が反応するようになってくる。
回数ごとの変化はこんな感じだ。
| 反復回数 | 状態 |
|---|---|
| 1〜3回目 | 意味がよくわからない |
| 5回目あたり | なんとなくわかる気がする |
| 10回目以降 | 「あ、そういうことか!」と腑に落ちる |
この変化が、繰り返し学習の正体だ。
できなかったことが「強み」に変わった瞬間
10回・20回と繰り返すうちに、少しずつ問題が解けるようになってきた。 「わかった」の感触が、ほんの少しずつ積み重なっていく。
そしてある日の授業後、クラスメイトから声をかけられた。
「ねえ、この仕訳ってどういう意味?」
え、私が聞かれてる?と思った。 でも、説明できた。
「あ、自分ちゃんとわかってたんや」と初めて気づいた瞬間だった。 頼られたとき、自信が「確信」に変わった。
できなかった自分を知っているからこそ、相手のつまずきポイントがわかる。 これが、ゆっくりスタートした人間の本当の強みだと思う。
簿記が社会で「強い」と言われる本当の理由
経理だけじゃない、あらゆる仕事で使えるワケ
「簿記って経理の人だけが使うものじゃないの?」 そう思っている人は多い。でも、それは大きな誤解だ。
たとえば営業の場面を考えてみよう。
- 「なんとなく売れると思います」と感覚で話す人
- 「このプランだと原価率が〇〇%で、利益が〇〇円出ます」と数字で話す人
どちらが信頼されるかは、明らかだ。
数字で話せる人は、業種・業界を問わず信頼される。 会社はすべてお金で動いているからだ。
簿記は「人と企業をつなぐ共通言語」とも言われる。 経理だけでなく、営業・企画・経営・独立、どの道に進んでも必ず役に立つスキルだ。
高校生のうちに学ぶと「時間のアドバンテージ」が生まれる
近年、社会人になってから簿記を学び直す「リスキリング」が急増している。 つまり、多くの大人が「もっと早く学べばよかった」と感じているということだ。
10代で基礎を身につけると、こんな差が生まれる。
- 入社1年目から「数字がわかる人材」として動ける
- 同期が簿記を学び始める頃、自分はすでに応用段階にいる
- 昇進・評価の機会が、数年単位で早まる可能性がある
「始めた時期の差」が、5年後・10年後の評価に直結する。 早く学ぶほど、その差は大きくなっていく。
「電卓が遅かった私」が学んだ、変わるための3つのコツ

コツ①:最初は「速さ」より「正確さ」を目指す
入学当初、電卓のスピードを焦って上げようとして、ミスが増えた。 逆効果だった。
まず大切なのは、仕訳の意味を理解すること。 「なぜ左に書くのか」「なぜ右に書くのか」を腑に落とすことが先だ。
速さは後からついてくる。 理解が深まれば、自然と手が速くなっていく。
焦らなくていい。 最初の1ヶ月は、正確さだけを意識すれば十分だ。
コツ②:「わからない」をその日のうちに解決する習慣
簿記の学習は、積み上げ型だ。 今日わからなかったことを翌日に持ち越すと、翌日は2つ詰まることになる。
これを「雪だるま現象」と呼んでいた。 小さな雪玉が転がるうちにどんどん大きくなって、後から崩すのが大変になる現象だ。
「今日わからなかったことは今日聞く」。 この習慣が、追いつくスピードを劇的に変えた。
先生に聞くのが恥ずかしければ、クラスメイトでもいい。 聞いた翌日に問題が解けたとき、自信の感触が一気に変わる。
コツ③:「頼られた体験」を意図的に増やしていく
人に教えると、自分の理解がさらに深まる。 これは「教えることで学ぶ」という学習の仕組みで、研究でも裏付けられている考え方だ。
説明しようとした瞬間に、自分のあやふやな部分がくっきりと見える。 それを埋めることで、理解が本物になっていく。
「クラスで少しわかる人」になった途端に、声がかかり始めた。
- 「ここの仕訳教えて」
- 「この問題どうやって考えた?」
- 「一緒に確認してほしい」
頼られる体験が自信になり、自信がさらに学習を加速させる。 この好循環を早めに作ることが、変わるための最速ルートだと思う。
あのとき一歩踏み出してよかった。今だから言えること
「向いていない」は、まだ始めていないだけだった
「向いていない」と思っていた。 でも今になってわかる。
それは「向いていない」のではなく、「まだ始めていなかった」だけだった。
苦手意識の正体は、未体験の不安だ。 やってみる前から「無理だ」と決めてしまっていた。
繰り返す中で、少しずつ「できる自分」が現れてきた。 その感覚は、やってみた人にしかわからないものだと思う。
進路に迷っているあなたへ、伝えたいこと
「完璧な準備ができてから始めよう」と思っていると、永遠にスタートできない。 準備は、始めた後に整っていくものだ。
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「数字が苦手」「電卓が遅い」そんな状態からスタートした先輩たちが、 確実にクラスで頼られる存在へと変わっていった。
まず一歩だけ踏み出してみよう。 オープンキャンパスや資料請求から、その一歩を始められる。